2013年7月2日火曜日

金属探知機の作り方(2)

前回、「金属探知機の作り方(1)」で回路の作り方を紹介しました。
今回は、その続きで、探知コイルと筐体(ケース)の作り方を紹介します。

コイルの作り方として2通りの方法を紹介します。
1つは、比較的簡単な方法、もうひとつはちょっと手の込んだ方法です。
ちょっと手の込んだ方法の方が、上手く完成した時には、見栄えが良く、探知の安定性もよいと思います。


◆まず、簡単な方法です。

まず、コイルを作るための道具として、空き缶を用意します。缶コーヒーの缶などの、直径5cm程度の細身のものを使ってください。また、コイルを巻いた後、外しやすいように、底がいったい成型された(側面と底との間に継ぎ目がない)ものがよいです。
この空き缶を芯にして、直径0.3mmのエナメル線(ポリウレタン銅線)10mを、ぐるぐると巻きます。なるべく1ケ所に集中するように、きれいに巻きます。
そして、巻いたコイルを、崩さないように空き缶から外して、セロテープで何箇所かを止めて、コイルの形が崩れないようにします。

次に、牛乳パックを下の図のように、約2cmの厚さで切り取ります。


 図の下側のその切り取った部分に、コイル、ブレッドボード、電子ケースを下の図のように配置して、コイルをブレッドボードの所定の位置に差し込んで完成です。
探知コイルと、あまったエナメル線は牛乳パックのケースにセロテープなどでしっかりと固定します。 これらがフラフラと動くと誤検知の原因になります。



◆次に、少し手の込んだ方の作り方を紹介します。

まず、適当な厚紙で、下の図のような8角形のリングを作ります。そして、その4辺に両面テープをはって置きます。

 次に、先の簡単な作り方と同じように、牛乳パックを約2cmの厚さで切り取り、下の図のように8角形を書きます。この8角形は、リングの内側の8角形と同じ大きさです。

そして、図の赤線部分をカッターナイフで切り、点線部分を折り曲げて★印の部分を起こします。
起こした★印の部分をリングの内側に通して、★印の部分をリングの両面テープに貼り付けます。
リングに貼っておいた両面テープに、★印の部分が上から被さるようなかたちです。

この8角形の部分が探知コイルを巻く芯になります。
8 角形を作るのが面倒なら、四角形でも大丈夫です。

完成形は下の写真のようになります。コイルは8角形のリングの下に隠れて見えません。
余ったエナメル線はセロテープなどで牛乳パックのケースにしっかりと固定しておいてください。フラフラと動くと誤検知の原因になります。


<注意>
このページで紹介している金属探知機の作り方は、部品を買い集めただけでは作れませんのでご注意下さい。マイコンへのプログラムの書き込みが必要になります。


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