2011年3月24日木曜日

4月ものづくり市出店予定

冬の間、活動を休止していましたが、ようやく春になりましたので、活動を再開しようと思います。
4月3日(日)にJR長岡京駅前バンビオ広場で開催される「ものづくり市」に出店を予定しています。

出品予定の作品は次の3種類です。
(1)電子サイコロ
(2)7セグLEDでゲーム×3
(3)電子オルゴール(手動演奏機能付き)

全て、ブレッドボードを使って、はんだ付けなして、その場で簡単に組み立てできます。小学生、がんばれば低学年でも組み立てられると思います。

(1)と(2)は昨年の11月のものづくり市で出品したものと同じです。
詳細は上のそれぞれのリンク先をご覧ください。

(3)は 新しい作品です。これまでに出品していた電子オルゴール「自分でオルゴール」に自動演奏機能がついたものです。逆に言うと、一般的な電子オルゴール(自動演奏)に、「自分でオルゴール」の手動演奏機能がついたものです。
さらに、これまでの「自分でオルゴール」より音色を工夫して、少しオルゴールっぽい音色にしています。音色は昨年12月に紹介した「光ファイバーツリー」のオルゴール機能と同じ音色です。
詳細は、後日このブログでも紹介する予定です。できれば4月3日の前に写真かビデオを載せたいと思っていますが、まだ細かい部分が完成していませんので、間に合わないかもしれません。

ご興味をお持ちいただいた方は、是非、4月3日、ものづくり市へお越しください。
上記の3品以外でも、これまでにブログで紹介した作品で気に入ったものがありましたら、ご連絡いただければ、当日ご用意することができると思います。
ただし、完成品の販売はしておりませんので、ご了承ください。また、悪天候の場合は出店をキャンセルする場合がありますのでご了承ください。


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2011年3月1日火曜日

鶏と卵問題の対策

前回紹介しましたPICマイコン用プログラマ「Writer509CDC」ですが、このプログラマを作るためにはプログラマが必要という、いわゆる「鶏と卵問題」という重大な問題があります。今日はこの問題の対策を紹介します。

ただし、これから紹介する対策は、けっこう険しい道のりになります。コスト的には市販のプログラマよりは安くなると思いますが、手間を考えると3500円でPickit2を買ったほうがよいかもしれません。作る手間そのものを楽しめる趣味人だけ、これから先へ進んでください。それと、もう1つ注意です。これから紹介する対策のためには、シリアル(RS232)ポートのついたPCが必要になります。シリアルポートがなくても、USBーシリアル変換器を使ってもできるようですが、それを買うなら、前に紹介したPICerFTというプログラマを作った方がよいと思います。

前置きが長くなりましたが、「鶏と卵問題」の対策とは、「鶏と卵問題」のない他のプログラマを先に作製して、そのプログラマを使って書き込む、という方法です。
プログラマを作るためにプログラマを作る、という何とも二度手間な対策です。 でも、そのもう1つ作るプログラマも、それはそれでWriter509CDCとは別の使い道がちゃんとあるのでご安心下さい。

Writer509CDCを作るために作るもう1つのプログラマはHIDaspxというプログラマです。実はこのプログラマはPICマイコン用のプログラマではなく、AVRマイコン用のプログラマです。AVRマイコンとは、趣味の電子工作の世界でPICと並ぶ人気のマイコンです。日本ではPICの方がメジャーなようですが、海外ではAVRの方がメジャーという声も聞きます。ですから、このHIDaspxを作れば、AVRマイコンも使えるようになるのです。

では、まず作業の全体の流れを示します。

①「鶏と卵ライタ」でAVRマイコンにプログラムを書き込む
②HIDaspxを作る
③HIDaspxを使ってPIC18F14K50にプログラムを書き込む
④Writer509CDCを作る

では各手順を順番に説明します。

①「鶏と卵ライタ」でAVRマイコンにプログラムを書き込む
この次の手順②のHIDaspxというプログラマを作るために使うATtiny2313というマイコンに「鶏と卵ライタ」でプログラムを書き込みます。「鶏と卵ライタ」とは、マイコンのプログラマなしでマイコンにプログラムを書き込めるライタ(プログラマ)のことです。パソコンのシリアル(RS232)ポートを使います。この手順の詳細は↓こちらのサイトに詳しく説明されています。もし、この方法をやってみて、うまく書き込めていなかった場合、D-subコネクタの3番端子の配線を、2番端子に変更して試してみて下さい。RS232Cケーブルがクロスの場合、2番と3番が入れ替わっています。

参考サイト:
千秋ゼミ「AVRライタなしでHIDaspx用のファームを書き込む方法」
QRPな自作日記「鶏と卵ライター」


②HIDaspxを作る
上の①でプログラムを書き込んだATtiny2313を使ってHIDaspxというAVRマイコン用のプログラマを作ります。本来は AVRマイコン用のプログラマですが、次の③で紹介する方法でPIC18F14K50にもプログラムを書き込むことができます。ただし、そのためには回路に1つ注意があります。下のリンク先のサイトで紹介している回路図では、ATtinny2313の電源にUSBの5Vをそのまま使う例も描かれていますが、PIC18F14K50に書き込むためには、ATtinnyの電源を3.3Vにして下さい。また、その場合は、USBのD+およびD-に付ける3.6Vのツェナーダイオードは不要になります。具体的な回路は下の図を参考にしてください。12MHzの発振子は水晶を使ってください。セラミックではだめだそうです。
このHIDaspxをPICへの書き込みの目的だけに一時的につくるような場合は、3.3Vのレギュレーターの変わりに、下のサイトで紹介されているような、ダイオード×2個、または赤色LEDを使って5Vから約3.3Vに落とすという簡易的な方法でもよいと思います。また、私の回路図にある100Ωの抵抗は全て省いても大丈夫だと思います。

参考サイト:
千秋ゼミ「AVR/HIDaspx」
AVR試用記「HIDaspxライタ」



③HIDaspxを使ってPIC18F14K50にプログラムを書き込む
HIDaspxを使ってPIC18F14K50にプログラムを書き込むために、PICspxというPIC用の書き込みソフトを使います。書き込みにはかなり時間(数分~十数分)がかかります。でも、しょっちゅう使う機能でもないのでありがたく使わせて頂きましょう。

参考サイト:PICspx


④Writer509CDCを作る
あとは、このPIC18F14K50を使って、前の記事で紹介したWriter509CDCを作製してください。
ただし、③の方法で書き込んだPIC18F14K50を使用する場合は、7番ピンRC3/PGMに10kΩの抵抗(R_LVP)を接続して、プルダウン(グランドへ落とす)しておいて下さい。コンフィギュレーションのLVP(定電圧書き込み)が有効になったままですので。
コンフィギュレーションのLVPを無効にするためには、③の手順でMicrochipのHID Bootloaderをまず書き込んだ後、Writer509CDCの回路を組んでから、MicrochipのHID bootloader用書き込みソフトを使って、コンフィギュレーションの書き換えを許可する設定で私のWriter509CDC用ファームウエアを書き込んでください。

一見まわりくどい方法ですが、 これでPICのプログラマと、AVRのプログラマの両方を手に入れることができます。


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2011年2月6日日曜日

Writer509CDC 全機能版

前回、安く簡単に作れるUSB接続のプログラマ「Writer509CDC簡易版」を紹介しました。前回紹介した「Writer509CDC」はミニブレッドボードで簡単に作れるように回路構成を簡略化してあり、そのかわりVppの高電圧(9V)を006P角型電池を使っています。そのため、使うときにちょっと手間になります。今回はVppの高電圧を電池を使わずにUSBの電源5Vを昇圧して作るタイプの「Writer509CDC」を紹介します。こちらのタイプは、回路が少し複雑になりますが、電池を使わなくて良いので使い勝手がよいです。私はこのプログラマを愛用しています。

上の図が回路図です。回路図の左の真ん中あたりにある、コンデンサとダイオードが並んだ回路がチャージポンプ式の昇圧回路です。この回路でUSBの5VからVpp用の高電圧約12Vを作っています。9Vの電池を使った場合と違って、この回路では約12Vを作るので、Writer509が対応しているPICのほとんどに書き込むことができます(念のため書き込み対象のPICのVppの許容電圧範囲を確認してご使用下さい)。VppをON/OFFするためのトランジスタの回路も、今回のものはPNPとNPNの2つを組み合わせて使っています。この回路の方がより確実な動作になります。

制御用マイコンのRC3端子につながっている10kΩの抵抗R_LVPは、通常は不要です。次の記事「PICマイコンのプログラマ その4」で紹介しているHIDaspxを使って制御用マイコン(PIC18F14K50)にファームウエアを低電圧モードで書き込んだ場合には、この抵抗を接続しておいてください。(2011/3/13追記)

回路図の右上にある3.3Vのレギュレータとスイッチは、このプログラマでPIC18F14K50に書き込む場合に使います。そのときは、スイッチを3.3Vレギュレータの側に切り替えて使ってください。PIC18F14K50以外のマイコンに書き込む場合はスイッチをUSB5Vの側にしておいてください。PIC18F14K50に書き込むことがない場合は、3.3Vのレギュレータと切り替えスイッチは不要です。

制御用マイコンPIC18F14K50の左側、RA3の端子につながっているスイッチは、制御用マイコンPIC18F14K50にファームウエア(制御用プログラム)をブートローダー経由で書き込む場合に使います。普段使用するときはこのスイッチをOFFにしておいて下さい。

書き込み対象のPICマイコンを差し込むソケットには、20ピン以上のものを使って、この回路図のように配線しておくと、8,14,18,20ピンのPICに書き込むことができます。どのPICでも、ソケットの一番上に合わせてPICを差し込みます。ソケットには私はゼロプレッシャー(ZIF)ソケットを使っています。ちょっと高いですが、抜き差しが簡単で使いやすいです。安く作るのなら、耐久性が劣りますが普通のICソケットでもいいと思います。が、平ピンではなく、せめて丸ピンタイプのものを使ったほうが耐久性が良いと思います。


これくらいの規模の回路になると、ミニブレッドボードで組むのはちょっと難しくなります。もう少し大きなブレッドボードを使えば、頑張れば組めると思いますが、ユニバーサル基板を使ってハンダ付けで作るのがよいでしょう。

Writer509CDCの使用部品
マイコンPIC18F14K50200円
セラミック発振子12MHz(コンデンサ内蔵)20円
トランジスタPNP2SA1015100円/20個
トランジスタNPN2SC1815100円/20個
ダイオード1N4148100円/50個
コンデンサ0.1μF 100円/10個
コンデンサ0.22μF 100円/10個
コンデンサ1μF 100円/10個
コンデンサ10μF 200円/10個
抵抗470Ω、10kΩ、100kΩ各100円/100個
LED赤色400円/100個
USBコネクタBタイプ・メス50円
ICソケットZIFソケット24ピン
丸ピンICソケット20ピン
700円
60円
レギュレータ3.3V S-812C33AY-B-G100円/8個
注)価格は2011年2月の秋月電子の価格


このプログラマに使っているマイコンPIC18F14K50に書き込むプログラムは前回のWriter509CDCのものと全く同じです。一応、こちらにもリンクをおいておきます。

Writer509CDC用ファームウエア(Ver.1.0)のダウンロード
(Ver.1.0にアップしました 2011/9/13)
Ver.1.0の動作確認が不十分なので、旧バージョンもおいておきます。
Writer509CDC用ファームウエア(Ver.0)のダウンロード



使い方は前回の「Writer509CDC簡易版」で紹介したEriter509CDCと全く同じです。

PC側の制御ソフトは、一応、私の作った書き込みソフトもあります。拡張PIC16F(PIC12F182、,PIC16F1823など)にも対応する目的で作りました。

◆Windows版書き込みソフト<W509CS
◆Linux、Mac OSXなどクロスプラットフォーム版<W509Mono

(2011/2/26追記)
回路図を次の4ケ所修正しました。
・3.3Vレギュレータの入力部に0.1uFのコンデンサを追加しました。
・マイコンの右側のピンRC0にLEDを接続しました。USBを接続したときに点滅します。
・Vppの高電圧を作るチャージポンプ回路のダイオードの1つを赤色LEDに変更しました。電圧を微調整するためです。
・VppをON/OFFするトランジスタの回路の抵抗値を2つとも100kΩにしました。

(2011/3/13追記)
回路図を修正しました。
制御用マイコン(PIC18F14K50)のファームウエアを低電圧モードで書き込んで、ConfigurationのLVPが有効になっている場合には、RC3につながっている赤色の10kΩの抵抗R_LVPを接続してください。それ以外の場合はこの抵抗は不要です。

(2011/3/13追記)
このWriter509CDCを使ってPIC18F14K50に書き込む場合、PC側の書き込み制御ソフトは「でんし研」さんの「Writer509+b版」をご使用ください。オレンジ電子さんのオリジナル版のPC制御ソフトではPIC18F14K50は対応していません。
本文中にも書いていますが、PIC18F14K50に書き込む場合は、電源をUSB5Vではなく、レギュレーターの 3.3Vを使ってください。

また、「FENG3」さんの「PICProg4U 2.3.0」も、Writer509でPIC18F14K50にも対応しているのですが、なぜか通信エラーが出たり、読み込みで間違った値が表示されたりするなどの不具合があります。
この問題はオリジナルのWriter509では発生しないので、私のWriter509CDCのプログラムに何らかのバグがあると思います。原因を究明して、プログラムを修正しようと思っていますが、まだできていません。

(2011/3/19追記)
PICProg4Uでエラーが出る原因がわかりました。が、PICProg4Uでエラーが出ないようにすると、今度はオリジナルのPC側制御ソフトでうまく動作しなくなってしまいます。そういうわけで、PICProg4Uを使いたい方のために、PICProg4U用ファームウエアを作成しました。本文中のダウンロードの中に追加しておきました。
 この問題について、PICProg4Uの作者FENG3さんに相談したところ、ありがたいことに、次期バージョンでは私のWriter509CDCでも動くように対応していただけるそうです。次期バージョンが出るまでの間は、ファームウエアを使い分けるという暫定対策でお願いします。

(2011/7/13 追記)
今更ながら、いくつかのデバイスで書き込み動作の確認をしたところ、上に記載の回路ではPIC16F627A(628A他も多分同様)にうまく書き込めないことがわかりました。原因はVppの電圧不足のようです。スペック的に満足しているような気がするのですが。
(その後、さらに調べたところ、Vpp電圧の問題ではないようです。Writer509CDCを2つ持っているのですが、1つでは書き込めて、もう1つの方では書き込めないです。原因は不明です。回路はほぼ同じなんですが。)
このようにVppの電圧不足で書き込めない場合は、回路図の左上の、チャージポンプの1段目のLEDを、普通のダイオードに変更すると、Vpp電圧が1V程度上昇します。ただし、そのように変更した場合は、Vppの上限電圧が低いデバイスでの使用にご注意ください。

それと、もうひとつ、PIC12F510で、デバイスの消去がうまくできません。これもVpp電圧不足を疑ったのですが、上限の13.5Vまで上げてもだめでした。原因不明です。

参考までに、チャージポンプ1段目=LEDの場合と、普通のダイオードの場合の、Vpp電圧の測定値を書いておきます。負荷電流=約1mAの場合の値です。


駆動電圧 = 5V駆動電圧 = 3.3V
LED(赤色)11.2V7.9V
ダイオード(1N4148)12.1V8.8V

(2011/9/13追記)
ファームウェアをVer.1.0に更新しました。
ターゲットとへの書き込みクロックを少しだけ高速化しました。
あと、PIC12F510に書き込みができない問題を、不完全ながら修正しました。
このファームと、私の作ったPC側制御ソフトW509CsまたはW509Monoを使うとPIC12F510に書き込み可能です。オリジナルの書き込みソフトW509などでは、だめなようです。


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2011年1月25日火曜日

Writer509CDC 簡易版

前回に引き続き、PICマイコンのプログラマ(ライタ)のお話です。

今回は安く簡単に自作できて、しかもUSB接続で使える便利なプログラマの紹介です。このように書くと、とても素晴らしいプログラマのように聞こえるので、作ってみようと思われる方がおられるかもしれませんが、実は大きな欠点があります。それは、いわゆる「鶏と卵問題」です。このプログラマにはPICマイコンを使って制御しているので、作るためにPIC用のプログラマが必要なのです。

そんな、便利そうで、ちょと残念なプログラマですが、とりあえず紹介致します。「鶏と卵問題」の対策は、あとで。

このプログラマは、名付けて「Writer509CDC」です。オレンジ電子さん作の「Writer509」と互換のUSB接続タイプのプログラマです。オリジナルのWriter509は、パソコンとの接続はシリアル(RS232C)ポートを使いますが、Writer509CDCはUSBで使えるようにしたものです。オリジナルのWriter509ではPIC12F509などのマイコンを使って、シリアル(RS232)通信でのパソコンとの通信と、プログラム書き込みの制御を行います。USB接続のWriter509も既にいくつかネット上で公開されていますが、ほとんどは従来のWriter509と、USB-シリアル変換ICを組み合わせたものです。このWriter509CDCは、USB通信機能を内蔵したPIC18F14K50を使って、USBでのパソコンとの通信と、プログラム書き込みの制御を行います。

(1)回路
回路図は右の図のとおりです。パソコンとのUSB通信も、書き込みの制御もすべて1つのマイコンで行っているので、部品数が非常に少なくなっています。

回路図の0.33μFのコンデンサは、秋月電子では手ごろな値のコンデンサがなかったので、下の部品表では0.22μFのコンデンサを2つ並列に使うことにしています。

USBケーブルは、壊れたUSBマウスなどのケーブルを使うか、100円ショップ等の安いものでよいと思います。パソコンに接続するほうのコネクタを残して、反対側のコネクタ(または不要なマウスなど)を切って使います。

PICマイコンにプログラムを書き込むためには、(一部の 新しいPICを除いて)動作電圧の5Vの他に、Vppと呼ばれる9~12Vの高電圧が必要になります。今回紹介するWiter509CDCでは、この高電圧を006P型の9Vの電池を使って作っています。

Writer509CDCの使用部品
マイコンPIC14K50200円
セラミック発振子12MHz(コンデンサ内蔵)20円
トランジスタ2SA1015100円/20個
コンデンサ0.22μF ×2個100円/10個
抵抗10kΩ100円/100個
抵抗100kΩ100円/100個
電池006P角型9V
電池スナップこんなもの10円
USBケーブル

注)価格は2011年1月の秋月電子の価格


 このプログラマは回路構成が簡単なので、右の図のように150円の小さなブレッドボードで作ることもできます。ただし、小さなブレッドボードでは穴の列数がすくないので、書き込み対象のPICとしては14ピンくらいのものまでしか挿せません。18ピン以上のPICに書き込む場合は、もっと大きなブレッドボードを使うか、この小さなブレッドボードをもう1つ使うかする必要があります。


(2)マイコンのプログラム
Writer509CDCに使っているマイコンのプログラム(ファームウエア)はこちらに置いておきます。

Writer509CDC用ファームウエア(Ver.1.0)のダウンロード
(Ver.1.0にアップしました 2011/9/13)
Ver.1.0の動作確認が不十分なので、旧バージョンもおいておきます。
Writer509CDC用ファームウエア(Ver.0)のダウンロード


このプログラムはMicrochip社が提供しているUSB Frameworkを使用して作成しています。
私の作成したファームウエアのダウンロードファイル一式の中の「Writer509CDC.hex」というファイルをPIC18F14K50に書き込んで使ってください。
少し専門的な話になりますが、このhexファイルは、同じくMicrochip社のUSB Frameworkの中に含まれている「HID Bootloader」にも対応していますので、PIC18F14K50に「HID Bootloader」のファームウエアが既に書き込まれている場合は、PICプログラマがなくても、このBootloaderを使って私のファームウエアをパソコンからUSB経由で直接PICに書き込むことができます。Bootloaderについての説明は少し専門的になりまので、ここでは省略して、また後日、機会があれば説明します。


(3)使い方
回路が完成して、PIC18F14K50ファームウエアの書き込みができたら、書き込み対象のPICをWriter509CDCに接続します。上の回路図、またはブレッドボードの図では、接続例としてPIC16F630の場合の配線を描いています。
書き込み対象のPICの接続ができたら、Writer509CDCのUSBケーブルをパソコンのUSBポートに接続します。ただし、パソコンに接続する前にもう一度、回路の配線を確認してください。配線が間違っていた場合、最悪パソコンを壊してしまう危険性があります。そのあたりは自己責任でお願いします。
Writer509CDCを初めてパソコンに接続した場合、パソコンが新しいハードウエアを認識し、ドライバーのインストールを求められます。そのとき、ドライバの検索先として、上のマイコンファームウエアのダウンロードファイル一式の中に含まれる「inf」フォルダを指定してください。それで、あとは自動的にドライバがインストールされるはずです。ドライバーがインストールされると、Writer509CDCはUSBの「CDCクラス」として認識されます。そしてパソコンとWriter509CDCは「仮想COMポート」経由で通信を行います。
ここまでくれば、あとは普通の(オリジナルの)Writer509と同じように使用できます。パソコン側の書き込み用ソフトはオレンジ電子さんのWriter509のページからダウンロードして使ってください。ソフトの使い方も同じくオレンジ電子さんのページをご覧ください。

一応、私の作った書き込みソフトもあります。拡張PIC16F(PIC12F182、,PIC16F1823など)にも対応する目的で作りました。

◆Windows版書き込みソフト<W509CS
◆Linux、Mac OSXなどクロスプラットフォーム版<W509Mono

(4)その他:Vppの電圧について
PICマイコンの比較的古いものでは、高電圧に12V程度必要なため、Vppに9Vの電池を使った回路では書き込めないものもあります。書き込もうとするPICでVppに何V必要化はWriter509の作者オレンジ電子さんのホームページを 見て確認してください。ちなみに、私がこのブログでこれまでに紹介した作品で使っているマイコンのうち、PIC12F683とPIC16F630は Vpp=9Vで書き込み可能です。PIC12F615はスペック上はVpp=10V以上必要なので書き込みできないことになりますが、新しい電池を使えば ぎりぎり書き込めるかもしれません(実際には試していないのでわかりません)。
Vppの高電圧もマイコンを使って作る方法もあって、実は私のWriter509CDC用プログラムにはそのための動作も用意してありますが、それを利用すると回路が少し複雑になるので、それについてはまた後日紹介します。
Writer509CDC全機能版はこちら

(5)「鶏と卵」問題:ファームウエアの書き込みについて
正直なところ、この問題を簡単に解決できる方法はないのですが、手間をかける覚悟があるのなら、なんとかする方法はあります。その方法については、また後日紹介させていただきます。
と言って、終わってしまうとせっかくここまで読んでいただいた方に申し訳ないので、もし、「なんとしてもこのプログラマを作りたい!」と言う方は、ご相談ください。場合によっては何とかお力になれるかもしれません。
鶏と卵問題対策はこちら

(2011/9/13 追記)
ファームウエアをVer.1.0に更新しました。
ターゲットへの書き込みクロックを少し高速化しました。


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2011年1月13日木曜日

PICマイコンのプログラマ その1

今日ははPICマイコンのプログラマ(ライタ)のご紹介です。
私の電子工作ではマイコンを使っています。マイコンは、複雑な動作をする電子回路を、簡単な回路構成(ハードウエア)で作ることができる便利な部品です。回路構成が簡単なかわりに、その回路がどのように動作するかは、マイコンのプログラム(ソフトウエア)で決めることになります。 マイコンは買った新品の状態では何もプログラムが入っていません。私がこのブログで紹介している作品を作ろうと思っていただいても、必要な部品を買い揃えるだけでは作ることができません。その回路の動作を決めるプログラムをマイコンに書き込む必要があります。マイコンにプログラムを書き込むためにはそのマイコン専用の書き込み器、プログラマ(ライタとも言います)が必要です。
私が使っているマイクロチップ社のPICというマイコンの場合、そのプログラマは、大きく分けて次の3種類あります。
(1)マイクロチップ社純正のプログラマ
機能の違いで安いものから高いものまでいくつかありますが、趣味レベルでは安いもので十分と思います。もっとも安いのは旧モデルになりますがPICkit2で、秋月電子で3500円で売っています。その後継の最新型はPICkit3で、同じく秋月電子で4500円です。

(2)純正以外の市販のプログラマ
例えば、やはり秋月電子でAKI-PIC2というものがあります。これは上記のPICkit2と互換とのことです。値段は5300円と少し高いですが、ゼロプレッシャーソケットがついていて使いやすいです。

(3)自作のプログラマ
検索するといろいろなものが見つかると思います。
有名なものでは、JDMプログラマ、その亜種であるRCDライタなどがあります。その他、Writer509PICerFTなども使いやすくて人気があるようです。
JDMプログラマやRDCライタは比較的安い部品だけで作れる反面、PCのシリアルポートを、少しクセのある使い方をしているため、PCとの相性の問題がある場合があるようです。
Writer509はシリアルポートを素直な使い方をしているので、安定性がよいようです。また、USB-シリアル変換を使えば、シリアルポートのないPCでも使えます。USBで使用できる回路も簡単で作りやすいのですが、1つ大きな欠点があります。それは、このライタ自身にPICマイコンを使っているため、ライタを作るためにライタが必要という「鶏と卵問題」です。リンク先のページでその問題を回避する方法も紹介されています。
PICerFTはUSB接続で、しかも部品代も比較的安く、「鶏と卵問題」もないというとても優れたプログラマのようです。

以上のように、PICマイコンのプログラマには市販品から自作のものまで、多種多様なものがあります。電子工作初心者で、工作に自信がない方は安全、安心、そして時間の節約のため(1)か(2)の市販品を買われることをお勧めします。昔は市販のプルグラマがもっと高かったので自作する人も多かったようですが、今では市販品も安くなったので、プログラマを自作する人は、お金の節約よりも、作ること自身を楽しむ目的が大きいのかもしれません。

ちなみに、私はどんなプログラマを使っているかと言いますと、最初の1台は純正ではない市販品のプログラマを購入して使っていました。そして、今は自作のプログラマを愛用しています。愛用の自作プログラマはどんなものかと申しますと、(3)で紹介したどれでもありません。それは、Writer509をベースに改良したもので、PIC18F14K50という比較的安くてUSB機能を内蔵したマイコンを使った、USB接続のWriter509互換器です。その詳細は後日紹介させていただく予定です。


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2011年1月12日水曜日

冬の間の活動

今更ながら、あけましておめでとうございます。
気が付けば、前の更新から1ヶ月近くたち、1月も半ばになってしまっていました。今月も私は出展しませんでしたが、長岡京の「ものづくり市」は寒い中でもがんばってやっておられたようです。
前にも少し書きましたが、私は自分が寒いのと、お客さんも寒くて電子工作なんて作っていられないと思うので、冬の間は「ものづくり市」など屋外での活動は休止しています。

しかし暖かくなるまで何もしないというのも寂しいので、機会があれば、どこか屋内で活動したいなぁ、とも思っております。どなたか、そんな機会と場所をご提供いただける方がおられましたら、ご一報ください。適当な友達グループ数人とかでも結構です。これまで紹介してきたネタや、またはご要望に応じて新しいネタで、電子工作の出前をさせていただきます。ただし、京都から日帰りで行ける範囲でお願いします。

ご興味のある方は、とりあえず、下のコメントか、横の「メール送信」でご連絡ください。

2010年12月15日水曜日

LED光ファイバーツリー(3)

先日紹介した光ファイバーツリーをうちの子供たちが作りました。やはり子供たちの方が楽しいツリーを作ります。
LED光ファイバーツリー(2)で紹介したタミヤの「透明ソフトプラ材2mm丸棒」を使ったほうです。


暗い時の写真はこちらです。


動画も撮ってみました。


LEDの光り方を少し変えてみました。右のツリーは先日紹介したプログラムを使ったもので、色がゆっくりと徐々に変化していきます。左のツリーはプログラムを少し変更して、色が次々と瞬間的に変わります。色の変化は音楽と連動しています。
動画では光の色があまりきれいに出ていませんが、実物を暗いところで光らせるとけっこうきれいです。
動画では2曲分しか撮っていませんが、プログラムには4曲入っています。

↓色が次々と 変わるタイプのプログラムはこちらです。
<マイコンのプログラム>
PIC12F615用のプログラムだけです。

回路はこれまでの光ファイバーツリーと同じですが、もう一度載せておきます。

ついでに、これまでの記事には載せていなかったブレッドボードの配線図も載せておきます。
ただし、写真の作品では回路部分を小さく仕上げるため、ブレッドボードではなくユニバーサル基板を使ってはんだ付けで回路を作りました。


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